Yさんは九州の出身で、高校卒業後、東京に出てきて警察官になった。四五歳のとき、一生を警察官で終わりたくないと思い、民間企業に転職した。そこで、一生懸命勉強して、五〇歳のときに社会保険労務士の資格をとることができた。そして、いまでは社会保険労務士の事務所を開いている。Yさんの場合も、いきなり警察官から社会保険労務士になったわけではない。一八歳から二七年間、警察官という仕事をして、四五歳のときに民間企業に転身した。
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そこで、十分に民間人になるためのトレーニングをして、そのあいだに社会保険労務士の資格をとるという二段構えの計画を立てて独立したのである。Yさんもコツコツと時間をかけて勉強して、そして最終的に独立したわけだが、一般に警察官が独立するケースはすくない。ほとんどが定年まで勤めるか、転職といっても、警備会社のガードマンか自動車教習所の職員になるくらいだ。そんななかでも、Yさんのような人もいるのだ。元警察官だからというわけではないが、行動はキビキビしていて、なによりも、ものごとをはっきりいう性格が経営者から信頼されて、社会保険労務士の仕事を安心して委託することができるということで評判がいい。